胡蝶蘭の病気-葉枯れ

胡蝶蘭は単茎種のためわき芽が基本的には出ません。
なので1本の茎が上へ上へ伸びていき、下の葉が古くなると栄養をすべて回収され、落ちていきます。
下から少しずつ順番に葉が落ちていく分には問題ないのですが、
傷口から病気が入って短期間に次々と葉が落ちてゆくことがあります。
原因菌で多いのがフザリウム菌とリゾクトニア菌で
この場合、放置すると株全体に病気が進行し、
株の芯まで真っ黒に変色し、枯死する可能性が高いので、
殺菌剤(ベンレートやリゾレックスやダコニールあたりがオススメ)
を散布して対処してください。

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このように一番下から黄色くなってくる分には
生理的なもので問題ありません。

hagare2

このように下ではなく、中あたりの葉が
同時くらいに黄色くなってきたら
怪しいです

hagare3

同じ向きの葉が同時に黄色くなった場合は
病気の可能性が高いです。
早い目の薬剤散布をおすすめします。

hagare4

進行すると、写真のように
葉の付け根が黒く変色してきます。
早く薬剤散布しないと、株全体に
症状がでてきて、すべての葉が落ちてしまいます。

hagare5

葉落ちが出て、薬剤散布したものの、
散布が遅く、上二枚残してすべて落ちた株です。
こうなってしまってはあと1年は花が咲きません。